卒論のtexをmarkdownで書いた話
はじめに
卒論のtexをmarkdownから変換して書きました. その時のやり方を,備忘録としてまとめました.
以前投稿しましたが,表示がおかしくなったので再投稿.
フォルダ構成
├─figure // 画像フォルダ └─style // こっちで作業 texのスタイルファイルとかmarkdownファイルとか
使ったプログラム
- sublime text 2 エディタ
- pandoc ドキュメント変換ツール markdownからtexへの変換に使用
- pdfplatex texからPDFへの変換
- bcc32 makefileを実行
前準備
簡単LaTeXインストールWindows編(2016年4月版)
こちらのサイトを参考にさせていただきました.
markdownからtexへの変換
pandocを使いました.
pandoc thesis.md --chapters -s -o thesis.tex --template=template_thesis.latex
- –chapters
見出しレベルをchapterから始めます. (これがないと,sectionから始まります)
- -s
ヘッダとフッタも含めたファイルを出力
- -o
変換結果をファイルに出力
- –template
テンプレート指定 これで,学校指定のヘッダやフッタをつける. デフォのテンプレートは-Dで出力.それを大学のに合わせて修正.
細々としたpandoc用のmarkdownの書き方
- 見出しにラベルを付ける
# はじめに {#intro}
\chapter{はじめに}\label{cp:intro}
- ヘッダ部分に内容を書く
--- title: 'これはタイトルです: コロンを含んでいます' ...
\title{$title$}
と書いておくと,$title$に展開される.
\title{'これはタイトルです: コロンを含んでいます'}
詳しくは,以下のリンクのYAMLメタデータブロックの項を参照
Pandoc ユーザーズガイド 日本語版 - Japanese Pandoc User's Association
\tightlistでエラーが出るので対応
以下のページの方法で対応しました.
Pandoc1.4以降でMarkdownをTexにするとエラーになる - Qiita
texからPDFへの変換
pdfplatexを使いました.
pdfplatex thesis.tex
makefileで変換を自動化
makefile書きました.bcc32を入れてたので,windowsでも動いてくれました.
pdfへの変換は,3回どおり実行.2回でもいいとか,3回必要とかいろいろ聞いたので,とりあえず3回.
目次とかで1回->2回めの変換でページ数が変わるときは3回,それ以外は2回変換する必要があるそうです.
PDFを開くのは,SumatraPDFを使いました.Adobeので開くと,ファイルロックするので,開いたまま実行すると失敗します.
# Makefile thesis.pdf : thesis.tex *.sty ../figure/*.eps -rm thesis.aux thesis.dvi thesis.log thesis.out thesis.synctex.gz platex thesis.tex platex thesis.tex pdfplatex thesis.tex rm thesis.aux thesis.dvi thesis.log thesis.out thesis.synctex.gz -"C:\Program Files (x86)\SumatraPDF\SumatraPDF.exe" thesis.pdf thesis.tex : thesis.md template_thesis.latex pandoc thesis.md -s -o thesis.tex --template=template_thesis.latex
makefileをsublimeから実行
UserKeyBindingにmakefileを実行するものを追加
キーは ctrl + b にしました.
{ "keys": ["ctrl+b"], "command": "exec", "args": { "cmd": "make" } }
これで,ショートカットキーを押せば,自動でPDFまで変換してくれます.
まとめ
markdownで卒論を書こう!